南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
吉田 竹也
他の科目との関連
他学科履修
副題 ギアツの解釈人類学再考−バリ研究を中心に−
講義内容  クリフォード=ギアツの解釈人類学は、イギリスの構造機能主義人類学とフランスの構造人類学とを踏まえつつ、マックス=ウェーバーの理解社会学やパーソンズの社会システム理論、あるいは当時の最新の意味論研究の成果を総合し、新たな人類学の地平を開拓した研究だった。またギアツの解釈人類学は、ポストモダン人類学の基盤をなす認識を提供するものであった。ギアツの研究をあらためて検討することは、20世紀人類学の可能性と限界を展望する上で、きわめて重要な意味をもつ。
 講義では、こうした20世紀の人類学研究史における位置づけを勘案しながら、解釈人類学に関する基本的なポイントを押さえた上で、具体的な民族誌的事実との関連で、ギアツの解釈人類学的研究についてリヴューをおこなう。具体的には、彼のバリ関連の議論をもっぱら検討しつつ、解釈人類学の成果、そしてある種の限界について、考えたいと思う。
講義計画 1.序論 人類学と文化理論
2.ギアツ以前:機能主義、構造機能主義、構造主義
3.解釈人類学とは何か
4.バリ村落論
5.バリ文化体系論
6.闘鶏論
7.宗教変容論
8.解釈人類学的バリ研究の特徴
9.ギアツ以降:ポストモダン人類学、歴史人類学
10.総括
評価方法 出欠状況、受講態度、リポート、期末試験などを総合的に判断して評価する。
テキスト
その他