南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
細谷 博
他の科目との関連
他学科履修
副題 小説読解研究
講義内容  近代現代の代表的な小説をとりあげて精読し、さまざまな読み取りを試みることによって、小説とは何か、また、小説を読むという行為にはどのような意味があるのか、ということを考察する。
講義計画  主に夏目漱石の『明暗』を対象とする。
 新聞小説作家・漱石最後の長篇『明暗』には、われわれの周囲にひろがる身近な世界が描かれ、どこにでも居るかのごとき人間たちが現れて、さまざまな駆け引きや愚行をくり返す。それがなぜ依然として多くの読者を引きつけてやまないのか。ともすれば重いイメージにとりまかれてきた『明暗』をあらためてよくできた面白い小説として読み直し、考えてみよう。

1 導入 〈読み〉の意識化について
2 『明暗』読解、研究
3 まとめ
 最初の授業時に「進行予定表」を配布する。
評価方法 定期試験により評価する。
テキスト 夏目漱石『明暗』新潮文庫
○参考図書:
水村美苗『続明暗』新潮文庫
ジェーン・オースティン(中野好夫訳)『自負と偏見』上下 新潮文庫
細谷博『凡常の発見ー漱石・谷崎・太宰』明治書院
その他
その他