40161 南北アメリカ論
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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岩野 一郎 富野 幹雄 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | (概要)英米学科とスペイン・ラテンアメリカ学科の関心領域において、地域的に共通であるのは、西半球、つまり南北アメリカである。この南北アメリカ論においては、アングロ・アメリカ、つまり北米とラテン・アメリカ、つまり中南米の両地域を対比させ、それぞれの文化圏相互の関係を主として社会科学的な視点から考察しようとするものである。 (オムニバス方式) (岩野一郎教授)いわゆる「新世界」である西半球には、アングロ・サクソン系の国々の代表として アメリカ合衆国がある。南・北アメリカともに、移民による国家形成と多文化社会の創出を行なったが、前半を担当する北アメリカに関しては、その例を主としてハワイにとり、移民の代表としては日系人を取りあげ、その歴史と文化接触による摩擦と統合について考察する。 (富野幹雄教授)アメリカ合衆国と並んで、ラテン・アメリカの諸国で最も多数の日本人移住者が向かった先がブラジルであった。アングロ・アメリカとは異なるラテン文化を継承する地において、日本人移住者がどのように受け入れられ、その後、日系人が社会・経済的な地位をいかにして高めていったかなどを知るには、先ず、ブラジル人の人種観やそこの人種関係についての理解が不可欠である。この基本認識に立ち、移住が行われたブラジルの当時の人種観や主要な人種理論について話す予定である(全体の5分の2程度の時間を充当)。続いて、若干のアメリカ合衆国における人種関係との比較を通して、日系人に対する差別的な動きを概観する。さらに日系人の社会・経済的な地位に言及し、時間が許す範囲で現在進行中の日本への日系人の「出稼ぎ現象」とそれに伴う諸問題にも触れたいと思っている(全体の5分の3程度)。 |
講義計画 | |
評価方法 | 学期末の筆記試験。 |
テキスト | 特に指定しないが、参考文献は授業時に指示し、資料をプリントして配布する。 |
その他 |