南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
森 千香子
COURRON David
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 現代フランスの国家と社会
講義内容  フランス学科生向けの授業で、専門のフランス研究(文学・語学・文化・歴史・法制・政治など)の基礎となるべきものである。フランスの政治制度・経済・社会・外交・地理などフランスの現状を概説する。
講義計画  「フランスの文化と社会」(I〜III)は、全体としてフランスの文化と社会を多角的に理解することを目指すが、IIIにおいては、現代フランスの国家(担当者:COURRON先生)と社会(担当者:森先生)について基礎的知識を与えることを目的とする。日本社会もそうであるが、最近のフランスは、ここ20〜30年のあいだに著しい変化を遂げつつある。しかし他方、その下には、歴史的に堆積された幾重もの変わらぬ地層が存在している。
 このような今日のフランスの現実の様相を、いくつかのトピックを選んで浮き彫りにしてみたい。

 COURRON先生の前半の6回には、次のような問題を取り上げる予定です。
 (1)フランス革命以来の15憲法(フランス憲法史)
 (2)第五共和制の仕組み(統治機構:大統領、政府、国会など)
 (3)フランスの政党と選挙(知っているべき有力な政治家)
 (4)地方分権、行政組織と官僚
 (5)法源と裁判制度
 (6)EUとは?(ヨーロッパ統合への道:歴史と現状)

 森先生の後半の6回には、次のような問題を取り上げる予定です。
 (7)「フランス人」と移民
 (8)現代フランスにおけるイスラム諸問題
 (9)反グローバル化運動
 (10)フランス人と労働(ヴァカンスと「時短」)
 (11)エリートの養成(フランスの教育制度)
 (12)現代フランスの家族
評価方法 平常点(「欠席過多」を適用)、および定期試験(筆記)の結果で評価する。
テキスト プリント配布。参考文献は授業の際に指示する。
斎藤貴男著『安心のファシズム−支配されたがる人びと−』岩波新書(新赤版897)2004年
草場安子著『現代フランス情報辞典−キーワードで読むフランス社会−』大修館書店、2001年(増補版)
その他