43511 フランスの社会と文学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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鎌田 隆行 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 生成批判の試み |
講義内容 | 生成批判(草稿研究)とは作家の自筆草稿や生前に出版された様々なエディションの比較検討によって文学作品の内容がその制作時や再版時にどのように変容したかを精査するアプローチであり、その狙いは作品の意味作用の可能性を再考すること、さらには「作品」や「テクスト」といった一見自明と思われる概念をも問い直すことにある。本講義ではこの批評方法の出現の経緯や展開状況、方法論を解説し、文学の営み−書くことと読むことの可能性−を新たな角度から考察することを目指す。 |
講義計画 | なぜ1970年代後半になって草稿研究が要請されるようになったのか、旧来の文献学的な草稿研究とはどう異なるのか、文学研究にどのような貢献をもたらす射程を持つのか、等々、明確な論点を挙げて講義を行なう予定である。適宜、理論的な著作(グレジヨン、ビアジ)を紹介し、また具体的な作品の草稿や初版などの事例(バルザック、フローベール、ゾラなど)も挙げて方法論を平易に解説する。 |
評価方法 | 出席状況および期末のレポート |
テキスト | プリントで配布 |
その他 |