南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
飯野 和夫
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  思想の表現手段としてフランス語を用いるものを「フランスの思想」と理解し、実際の著作に翻訳書を使ってふれてみる。具体的には、フランス思想の代表格のデカルト、ルソー、そして現代の社会的問題を扱った著作を取り上げる。
講義計画  まず、フランスのみならず西欧の近代思想の出発点をしるした17世紀の哲学者デカルトについて、人間精神のあり方を扱った『情念論』を、特に「愛」がどのようにとらえられたかに焦点を当てて考察する。
 次に、18世紀の代表的思想家ルソーについて、『ダランベールへの手紙』を手がかりに、その「自然」観を考察する。最後に、現代の社会的問題を扱った著作を取り上げる。M.クレポン『文明の衝突という欺瞞』、三浦信孝編『来るべき民主主義』(フランス政治思想についての研究論文集)の一部を実際に講読しながら考察する予定である。いずれの場合も著作の邦訳あるいは邦語文献を用いる。
評価方法 受講者には実際に読書した内容について試験を行い、加えてレポートを提出してもらう。
テキスト 上記のものを使用するが、入手法等については別途指示する。
その他