44921 演習I・II
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必 |
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通年 |
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4 |
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3・4 |
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生野 芳徳 |
他の科目との関連 | 文学研究の基礎(小説) |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 物語散文の分析と解釈 |
講義内容 | この演習は、基本的に小説を楽しんで読むことを中心に据えます。邦訳も参考にしながら、主にドイツ語で書かれた小説を対象とします。今年度は、昨年度との継続性を重視して、A. Stifterの作品を中心的に扱いますが、できるだけさまざまな作品を見るために、近・現代の短編小説も読む予定です。 参加予定者の中に児童・青少年文学に興味をもっている人が複数いるので、ドイツの児童・青少年文学の歴史にも目をむけながら、E. K郭tner : Das fliegende Klassenzimmer を中心として、現代の児童文学(Cornelia Funke 他)の作品も扱います。 卒業論文作成を目指して、小説のテクストを正確に理解することができるようにドイツ語の読解力を高めること、またテクストに即して考える能力を獲得してもらうことも目的のひとつにします。 また、物語理論の最も重要な諸観点を学ぶことによって、作品解釈のための理論的な基礎知識と方法論を身につけてもらうように努めます。 |
講義計画 | 今年度は、昨年から継続の4年次生がいるので、まず昨年度に扱った A.シュティフター『水晶』(岩波文庫 赤 422-3〔Bunte Steine 所収の三篇の邦訳〕)所収の『みかげ石』を3年生にも読んでもらい、これについての4年生の研究結果から始める予定です。 引き続いて、『水晶』を扱い、参加者全員が作品解釈を短くまとめた上で、先行研究の検討を行い(二人で一遍の第二次文献を批判的に要約して発表してもらいます)、最終的に各自自分の作品解釈をレポートにまとめてもらいます。 ケストナー『飛ぶ教室』についても、まず4年生の発表から始めます。 近・現代の短編は、主に物語理論との関連で扱います。 4年生には、合宿と秋学期の時間などに卒業論文の中間発表を行ってもらいます。 |
評価方法 | 討論への参加度、口頭発表、学期中および学期末のレポートに基づいて評価します。 |
テキスト | |
その他 |