南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
林 尚志
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 東アジア経済の“奇跡”と“危機”の真相を探る
講義内容  近年、韓国、タイ、中国など東アジアの国々は日本との経済関係を深めながら「東アジアの奇跡」とも呼ばれるめざましい発展を遂げる一方、数年前にはタイで発生した通貨危機を発端とする「アジア通貨・経済危機」を経験した。これらの国々は、その後もさまざまな取り組みを行い、現在は再び強い成長力を取り戻しつつある。
 この演習では、「開発経済学」において議論されている種々のトピックを学びながら、(1)東アジア諸国は従来どのような取り組みを進め、“奇跡”と“危機”の経験を通じて一体何を学んだのか、(2)今後一層の発展を遂げる上で、さらにどのような課題を解決していく必要があるのか、等の疑問を探っていく。

【講義計画】  (1)事前レポート:NHK市民大学での著者の講義をまとめた渡辺(1989)を読み、東アジア経済が発展を遂げる上での背景、並びに発展の基本的なメカニズムを理解する。
       (2)基礎編:大野・桜井(1997)[予定]を読み、開発経済学で議論されている種々のトピックを学びながら、近年遂げられてきた“東アジアの奇跡”がもつさまざまな側面をとらえる。
       (3)応用編:より最近時の文献、新聞、雑誌等を活用し、アジア経済に関して各自が興味のあるトピックをさらに深く学んでいく。グループ研究や班内・全体討論会を通じて、活発な議論が行われることを目指す。

【評価方法】  (1)出席を重視し、(2)発表、質問等、演習への参加姿勢、(3)各種の提出課題、ならびに、(4)各係としてのゼミ活動への貢献度に基づいて評価を行う。

【テキスト】  (1)事前レポート用: 渡辺利夫著、「アジア経済をどう捉えるか」NHKブックス568、日本放送出版協会。
       (2)春学期授業用[予定]:大野健一、桜井宏二郎箸、「東アジアの開発経済学」有斐閣アルマ、有斐閣。
講義計画
評価方法
テキスト
その他