南山大学

 
指定
期間
夏期前半
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
若林  努
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容 私たちは、アメリカ経済について新聞、雑誌や他のメディアを通して多くの情報を得ています。第二次大戦後、わが国はアメリカ政府の経済援助により戦後の経済復興を達成しました。その結果、世界第二位の経済大国となり、多くの経済分野においてアメリカの競争相手に成長しました。このようなことから多くの人達がアメリカ経済に対して非常に高い関心を持っています。しかしながら、私たちにとってアメリカ経済を理解することは、容易ではありません。それは、アメリカ経済が地理的、歴史的特質などからわが国と比べて高度な多様性を有することです。例えば、アメリカは「人種のるつぼ」と言われるほど多様な人種からなる複合国家であり、政治、経済制度も多様になっています。連邦政府に対する州政府の力は強く、三権分立の面においても国家権力は分散的性格が強くなっています。また、アメリカの経済領域の広さや産業構造、社会の多様性により同じ資本主義国家であるわが国とは国家の性格、社会構造、企業や個人の行動において大きな違いがあります。この講義では、このような観点から戦後のアメリカ経済について概説し、アメリカ経済の特質について理解を深めます。
講義計画 アメリカ経済A
1.アメリカ社会の概説:大統領制度の特質 2.アメリカ経済の歴史的概要
3.1930年代の大恐慌とニューディール政策:戦後の経済体制の確立
4.1940年代の戦中経済 5.1950年代の経済繁栄と豊かな社会
6.1960年代の経済成長と社会改革 7.1970年代の経済混乱と地位の低下
8.1980年代の経済再生:レーガノミクス 9.1990年代の冷戦後の経済繁栄
10.ブッシュ政権の経済政策

アメリカ経済B
1.アメリカの産業構造の歴史的概要 2.産業構造の成熟 3.産業立地の変化
4.アメリカの企業と企業行動の変化 5.企業環境の変化 6.アメリカの労働形態
7.アメリカ産業の競争力:(1)自動車産業 (2)鉄鋼産業 (3)高度技術産業
評価方法 筆記試験
テキスト 特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。
その他