南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
高橋 広次
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  現代の社会問題と法
講義内容  現代の法分野の中でも、とりわけ解決に緊急を要する主要な社会上、国制上の課題を、具体的事例や判例に即し、その基本的原理に遡って検討する。その前提として、今日の法的議論状況を構成する基本的トポスのいくつかを知り、その一つ一つを討論しながら、そこに異なる価値観を背景に相対立する視点が交差することを理解する。履修者はその関心に応じて、以下の授業計画に示されたテーマの中からいずれかを選び、その調査結果をレジュメにまとめて報告する。履修者は報告した元の原稿を、討論後に改めて整理し直し、レポートとして提出する。なお各報告については、それぞれコメンテーターをつけ、演習での質疑応答のきっかけを作ってもらう。
講義計画  演習のテーマは以下の順に従って取り扱われる。
1 最近の憲法改正論議の争点について
2 最近の教育基本法改正論議の争点について
3 永久平和主義と国際協調主義に関する諸論点について
4 婚姻と家族のあり方:「両性の本質的平等」(憲法24条)について
5 パターナリズムと自己決定権、あるいは「児童の権利」について
6 マイノリティー保護、あるいは多文化主義法理論について
7 政教分離制(憲法20条3項)について
8 少子高齢社会における規制緩和と福祉の可能性について
9 地方分権の推進について
10 専門家・企業家の対社会的責任について
11 「環境権」か「自然の権利」か、その導入をめぐって
評価方法  日常の演習への取り組みの姿勢、及びレポートで評価する(出席日数、演習での発言状況、報告準備への周到さ、学期ごとのレポート査定に基づく総合評価〉
テキスト  共通の教材は特別に指定しないが、少なくとも必読の参考書は演習時に列挙し、説明を加える。また、履修者が選んだ個別テーマについては、それぞれに関する必要文献をこちらから指示したり、あるいは資料の複写を配布する。

【そ の 他】 法哲学の講義も併せて履修することが望ましい。
その他