81197 不法行為法
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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平林 美紀 |
他の科目との関連 | 履修可能な民法関連科目について、可能な限り受講することが望ましい。 |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 不法行為法は、交通事故や医療過誤、殺人や傷害、公害や食品被害、薬害などにより、他人の身体や生命、財産権が侵害された場合、その損害の填補を目的としたルールである。上に挙げた例の他にも、名誉毀損やプライバシー侵害、騒音、悪臭、日照権侵害などの生活妨害、知的財産椎の侵害なども、すべて不法行為法の対象となりうるため、われわれ市民の生活にとって、もっとも依拠する機会の多いルールてあるといえる。 不法行為法の中心は、民法709条をはじめとする「第3編債権 第5章不法行為」中の26箇条である。しかし、高度化・複雑化する社会の中で不法行為被害も多様化しており、また被害者救済の要請も高まっているため、民法の条文だけで問題に答えることは難しい。この分野では、学説や判例の発展が著しく、それらに目配りすることが欠かせない。また、自動車損害賠償保障法や製造物責任法など、特別法の存在も重要である。 講義では、不法行為法をめぐる学説や判例の展開について、それらが必要とされた背景に注意を促しながら説明することとしたい。 |
講義計画 | 1.不法行為とは何か (1)故意または過失 (2)権利侵害(違法性) (3)因果関係 (4)損害の発生 2.不法行為の要件 3.不法行為の効果 4.加害者側の主張 5.特殊な不法行為 |
評価方法 | 定期試験によって評価する。 |
テキスト | 加藤雅信『新民法体系V 事務管理・不当利得・不法行為』(有斐閣、2002年)に従って講義をするが、すでに購入済の教科書がある場合は、それを用いればよい。 判例教材として、『民法判例百選II 債権〔第五版〕」(有斐閣、2001年)。 【そ の 他】六法必携(講義中に条文を読む機会が必ずある。) |
その他 |