南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
中谷 実
他の科目との関連 憲法A 憲法B
他学科履修 不可
副題 憲法訴訟
講義内容  簡単にいうと、憲法訴訟を勉強します。もっと簡単にいうと、違憲審査制の具体的な姿を勉強することになります。
少し難しくいうと、
 「第二次大戦後、人権保障の観点から多くの国において違憲審査制が採用されている。我が国も、アメリカの大きな影響を受け、違憲審査制を導入し、アメリカ型付随的審査制として定着している。裁判所の違憲審査の態度について司法消極主義という批判も多いが、それなりに大きな役割を果たしている。主要判例を、憲法訴訟論的観点から検討しつつ、あるべき憲法解釈について考える。ビデオも用い、判例の時代的背景も考える。」ということになります。
 法科大学院時代の法律の勉強は、生の判例を読むことが重要となってきます。要約したのではなく、できるだけ、実際の判例を読みたい。ゆっくり基本を復習しながらすすめますので、心配ありません。多数意見のみならず、反対意見の考え方も検討し、みんなで議論できたらと思っています。
講義計画 一つのテーマに2回使います。
(1)違憲審査制の基本枠組 警察予備隊違憲訴訟 (2)外国人の公務就任権 
(3)非嫡出子と憲法14条 (4)選挙制度と訴訟 (5)政教分離と靖国神社公式参拝
(6)プライバシーの権利 宴のあと事件 石に泳ぐ事件 早稲田大学名簿提出事件
(7)少年犯罪報道 新潮45事件 週刊文春事件 
(8)生存権の最近の展開 秋田生活保護費預貯金訴訟判決 中嶋学資保険訴訟
(9)住民投票条例 名護ヘリポート訴訟
(10)あとは、みんなの希望を考慮。
評価方法  出席状況、ゼミでの熱意、レポート。
テキスト  目下、考慮中。多分、判例集になる。

【そ の 他】ゼミの運営方法は、ゼミを数グループに分け、毎回、1つの判例を報告してもらう。そして、事件を見ながら、自分が弁護士なら、裁判官なら、どのような主張をするかを考えてもらう。
学部は、この授業だけなので楽しみにしています。楽しくやりたい。
その他