南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
鈴木  誠
他の科目との関連
他学科履修
副題 私法上の権利を裁判手続によって強制的に実現する手続
講義内容  強制執行・担保執行といった民事執行の手続、および、民事保全の手続の基本的な仕組を解説する。講義は、民事執行法、民事保全法の条文の流れに従って、制度の内容を説明する。講義により、不動産・債権・動産などに対する金銭の支払を目的とする債権についての強制執行、担保権の実行、仮差押、および、仮処分の手続の内容とその流れを覚えて欲しい。これらの手続が現代社会においていかなる機能を果たしているかを理解して、権利を相手方に履行してもらうためにはどう行動したらよいかを考え、その知識を将来の社会生活の中で生かして欲しい。
講義計画 1 全体の講義内容の説明と民事執行・保全とは何か 2 執行手続の主体(執行当事者、執行機関) 3 強制執行手続の開始と進行−その1(債務名義、執行文、執行の対象) 4 強制執行手続の開始と進行−その2(執行関係訴訟、執行手続の進行) 5 金銭債権の実現 不動産に対する強制執行−その1(差押え、売却の準備、売却の条件) 6 不動産に対する強制執行−その2(売却の手続・効果 債権者の満足) 7 動産に対する強制執行、債権およびその他の財産権に対する強制執行 8 非金銭債権の実現(物の引渡し・明渡しの強制執行、作為不作為の強制執行、意思表示の強制執行) 9 担保権実行手続および換価のための競売 10 民事保全手続−その1(保全命令の申立手続) 11 民事保全手続−その2(不服申立手続、保全執行)
評価方法  定期テストの成績による。授業に参加して小テストやレポートを提出した者は、それらの成績も定期テストに一定限度で加算する。
テキスト 民事執行・保全法 上原敏夫・長谷部由起子・山本和彦(著) 有斐閣アルマ
六法は必携である。

【そ の 他】 法律の学習をする際に、条文を読むことは基本の一つである。講義に先立ち、民事執行法の条文と教科書を読んで欲しい。
その他