南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
井上 匡子
他の科目との関連
他学科履修
副題 法には、男性と女性の区別が必要か?
講義内容  ジェンダーとは、性別に関する新しい見方・視点のことです。本講義では、ジェンダーの視点から法の世界を捉えなおします。
 そもそも法律の中や、法の条文の中に性別があるのでしょうか?
 憲法では男女の平等がうたわれていますし、契約は女性が締結しても、男性が締結しても、その効果は同じはずです。法学の男女の区別をしないことで、平等な中立性を実現しようとしてきたのではないでしょうか。
 他方で、現実には女子学生の就職にせよ管理職や議員の女性比率にせよ、男性と女性の格差にはなお深いものがあるのも確かなことです。
 講義では、これら二つの相反する考え方を架橋することを目指します。
 見慣れた法の世界が全く違ってみえてくるはずです。
講義計画 1.イントロダクション
2.ジェンダーとは何か 1
3.法の中の性別
4.人権とジェンダー
5.国際法とジェンダー
6.家族とジェンダー 1
7.家族とジェンダー 2
8.雇用とジェンダー
9.暴力とジェンダー 1
10.暴力とジェンダー 2
11.リプロダクティヴ・ヘルス/ライツ
12.男女共同参画とジェンダー
13.補論
評価方法 定期テストと提出物による総合評価とする。
テキスト 浅倉むつ子監修 『導入対話による ジェンダー法学』不磨書房 2003。
その他