南山大学

 
指定
選必
期間
通年
単位
年次
担当者
武田 悠一
講義題目 ジェンダー批評研究
開講キャンパス
講義内容  1980年代から現代にいたるまでのジェンダー批評を概観し、多様化しつつある「ジェンダー」概念と文学批評のかかわりについて考える。「ジェンダー」が、文化的・社会的に構築される性差を示す概念用語として使われるようになってすでに久しい。文学の領域でも、フェミニズム批評が蓄積してきた成果によって、さまざまな観点からジェンダーの問題について論じることができるようになった。最近では、ゲイ・レズビアン批評やクィア理論の展開にともなって、ジェンダーはセクシュアリティとのかかわりにおいて論じられることが多く、異性愛にもとづくジェンダー概念をセクシュアリティの観点から再定義しようとする試みもなされている。また、これまであまりまともには取り上げられることのなかった「男性性」の問題、とりわけ男のセクシュアリティの問題に正面から取り組む批評が目につくようになってきている。さらに、ジェンダー/セクシュアリティは、人種やナショナリティといったアンデンティティをめぐる議論とも交差しあって、新たな批評的課題を提起しつつある。このように多様化しつつある「ジェンダー」概念と文学批評のかかわりについて考えながら、ジェンダー批評の可能性を探るのが目的である。
講義計画
評価方法
テキスト プリント
その他