92216 考古学方法論研究
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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大塚 達朗 |
講義題目 | |
開講キャンパス | |
講義内容 | 特に、縄紋土器を俎上にのせ、漸進的変化観に基づいて縄紋土器の細別がろんじられてきたことの妥当性を原理的に検討して、型式の連続性を説く細別が客観的な根拠を提示できないことを例証する予定である。むしろ、異系統要素が同居するキメラ土器が種々見いだせることにより、土器という人工物の型式学的検討の際に、非漸進的変化を念頭に置く必要があることや、キメラ土器が保証する型式学上の客観性に注目し、考古学固有の方法である型式学の刷新方向を講義する。 |
講義計画 | この講義では、事例研究として縄紋土器を取り上げながら、型式論の基本・応用・展望(可能性)を学習させるために、以下のような講義計画を考えている。 (1).型式論入門──「型式」とは何か。 (2).型式論の前提──「分類」とは何か。 (3).型式論の学史(1)──時代区分論と型式学の関係。 (4).型式論の学史(2)──モンテリウスの型式学とは何か。 (5).型式論と漸進的変化(1)──型式学に関する濱田耕作の貢献。 (6).型式論と漸進的変化(2)──山内清男の型式学と縄紋土器研究。 (7).縄紋土器型式編年研究の陥穽と弥生土器様式研究の陥穽──漸進的変化から因果関係を記述する不可能性/起源論と伝播論による二重の不可能性。 (8).キメラ土器論の意義──非漸進的変化のモニターとして。 (9).キメラ土器論の資料操作(1)──キメラ土器の遍在/隆起線紋土器の分析と日本列島内の文化的帰属意識の形成。 (10).キメラ土器論の資料操作(2)──キメラ土器の偏在/〈対化〉関係的世界の形成と協同社会の範囲。 ⑪.キメラ土器論の展望──製作者集団と階層化社会。 ⑫.キメラ土器の型式論的一般化のための方策。 |
評価方法 | 小レポート提出と口頭試問により総合的に判断する。 |
テキスト | 大塚達朗著『縄紋土器研究の新展望』(同成社)と、モンテリウス著(濱田耕作訳)『考古学研究法』(〈復刻〉、雄山閣)とを基本テキストとし、さらに、必要に応じて資料を作成して配布する。 |
その他 |