92220 地域考古学研究(中国大陸先史時代)
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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西江 清高 |
講義題目 | |
開講キャンパス | |
講義内容 | 中国大陸における新石器時代の諸問題を取り上げる。狩猟採取社会とは異なる食糧生産社会の成立、農耕集落のひろがり、初期国家への胎動といった社会変動の諸問題について、おもに環境と適応の側面から論じていく。その際に、土器型式論を軸とした編年学的研究や文化史的研究についても多くの時間を費やす予定である。また講義の全体を通じて、日本列島も含めた極東から東南アジアにいたる地域間の歴史的関係性を考える考古学固有の視座を提供したい。 |
講義計画 | 本講義は、農耕のはじまり、農耕集落の拡大と階層化社会の形成、初期国家成立への動きという三つの社会変化を軸にすすめる。全12週の講義内容をつぎのように予定している。 1 中国大陸における新石器文化の多元性について。 2 新石器時代の編年はどのようにおこなわれてきたか。 3 中国大陸における更新世の終末と完新世のはじまり。 4 中国南部における稲作農耕の開始と土器の出現(1)。 5 中国南部における稲作農耕の開始と土器の出現(2)。 6 中国北部における雑穀農耕の開始と土器の出現。 7 初期農耕のはじまりをめぐる考古学的農学的理論をめぐって。 8 完新世の最温暖期における農耕集落の拡大(1)。 9 完新世の最温暖期における農耕集落の拡大(2)。 10 新石器時代後期における社会の成熟とその限界(1)。 11 新石器時代後期における社会の成熟とその限界(2)。 12 初期国家成立への胎動。 |
評価方法 | 学期内の3〜4週に一度程度,参加者全員に口頭での発表およびレポートの提出を求める。 成績は、その内容と、授業への出席によって評価する。 |
テキスト | 必要な資料はプリントとして配布する。また、講義に関連する参考書として、松丸道雄他編『世界歴史体系 中国史1』(山川出版社,2003年)をあげておく。 |
その他 | 中国大陸や周辺の諸地域を広く扱うので、地図(各種の電子地図も便利)を携行するように心がけてほしい。 |