南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
西江 清高
講義題目
開講キャンパス
講義内容  中国大陸における初期王朝時代から秦漢帝国成立期までの諸問題を取り上げる。黄河流域における中原王朝の成立とその国家構造をおもな話題としながら、王朝とその周辺の多様な地域的文化についても詳述し、中華帝国の基礎となる「中国」的文化領域の構成について考えていく。なお土器・青銅器を中心とした編年的研究や文化史的研究についても時間をかけて論ずる。また極東から東南アジアにいたる地域間の歴史的関係性を考える視座を提供したい。
講義計画  本講義は、初期国家形成の社会考古学、土器からみた初期王朝の交替史、初期王朝の都城・墓地・青銅器、という三つのテーマを軸にすすめる。全12週の講義内容をつぎのように予定している。
1 初期王朝考古学の研究史(1)
2 初期王朝考古学の研究史(2)
3 初期王朝考古学の研究史(3)
4 黄河中流域における初期国家の誕生(1)
5 黄河中流域における初期国家の誕生(2)
6 黄河中流域における初期国家の誕生(3)
7 王朝交替史の考古学的研究(1)
8 王朝交替史の考古学的研究(2)
9 王朝交替史の考古学的研究(3)
10 殷王朝時代の主要遺跡
11 殷王朝時代の主要遺跡
12 中原王朝の領域的構成
評価方法 学期内の3〜4週に一度程度,参加者全員に口頭での発表およびレポートの提出を求める。
成績は、その内容と、授業への出席によって評価する。
テキスト 必要な資料はプリントとして配布する。また,講義に関連する参考書として、松丸道雄他編『世界歴史体系 中国史1』(山川出版社,2003年)をあげておく。
その他 中国大陸や周辺の諸地域を広く扱うので、地図(各種の電子地図も便利)を携行するように心がけてほしい。