南山大学

 
指定
期間
春期隔週
単位
年次
1・2
担当者
津村 俊充
講義題目
開講キャンパス
講義内容  教育における知識偏重主義に対する昨今の批判から、教育に体験的な学習を採り入れていくことの重要性が現在指摘されている。本科目では、現場で体験学習を実施できるための知識を学ぶことを目的として、体験学習という教育方法に関する理解を深めると同時に、学校カリキュラムの中に体験学習を採り入れる方法を学び、体験学習の連続プログラムをカリキュラム化する知識を身に付けることをめざす。まず、体験学習の歴史や方法の特徴を学び、体験学習についての理論的な理解を深める。また、現場での体験学習の実施例を検討するとともに、現場において体験学習を実施する利点や限界について学び、実際の実施方法を検討する。加えて、体験学習の連続プログラムをカリキュラム化する際に、様々な実習を用いる際の順序や配置の留意点を講義によって学ぶとともに、学校現場において1年間のカリキュラムの中で体験学習を実施していく際の留意点や実習の採り入れ方について、ディスカッションを通して学んでいく。
講義計画 ・体験学習とは何かの基本的な理解を深める講義と討論
・ラボラトリーメソッドによる体験学習を取り入れた教育プログラム実践のための留意点に関する講義と 討論。
・ラボラトリーメソッドによる体験学習を実践するファシリテーターの働きについての講義と討論。
・ラボラトリーメソッドによる体験学習の国際的に取り組んでいるNTLにおける体験学習の歴史的背景お よび体験学習の設計のための基本的な枠組みの理解に関する文献講読と討論。
・体験学習のための具体的な実習(exercise)を、体験学習プログラム設計の視点から、米国の実践例をも
 とに創作・実践を試みる。
評価方法 授業時における発表ならびにレポートの成績を総合して評価する。
テキスト Facilitating, Pfeiffer & Company Library, No.17, 1994とConsulting and Facilitating, Pfeiffer & Company Library, No.14, 1994をテキストの中心として扱う。その他、テキスト・参考文献は、授業開始時に配布もしくは指示する。
その他  授業開始までに、津村俊充・山口真人 編著「人間関係トレーニング—私を育てる教育への人間学的アプローチ—」(ナカニシヤ出版 1992)を通読しておくこと。
 なお、この授業は土曜日3限〜4限に隔週で実施される。2005年度の日程は、4/9、4/23、5/14、5/28、6/11、6/25、7/9を予定している。
 グループにより体験学習プログラムを設計するための準備の時間が時間外に必要になることがある。