93102 アメリカ思想・宗教研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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藤井 創 |
講義題目 | アメリカ的キリスト教の現代的考察 |
開講キャンパス | |
講義内容 | 建国以来、キリスト教がアメリカ社会に多大な影響を与えてきたことは自明の事実である。しかし、そこには「アメリカ的キリスト教」とも呼べる宗教的、文化的な特質が認められる。キリスト教が物質主義、軍国主義、女性差別、同性愛差別などと結びついたアメリカ固有の思想体系である。ここでは特にWASPによって形作られてきたアメリカ社会を宗教的、文化的側面から考察しながら、「アメリカ的キリスト教」の素顔を概観し、ステレオタイプでないアメリカ像を構築する。またWASPに対峙するアフリカン・アメリカンのキリスト教、アフリカン・アメリカンのイスラーム教など、マイノリティの宗教、思想にも焦点をあてる。さらに宗教思想における信仰刷新運動、フェミニズム、同性愛擁護の動向を概観し、現代アメリカの宗教、思想の新たな流れを展望する。 |
講義計画 | 1 オリエンテーション:メインライン教会の動揺 2 ホワイト・レイシズムと教会 3 セクシズムと教会 4 ヘテロ・セクシズムと教会 5 物質主義と教会:メガチャーチ 6 ミリタリズムと教会(1) 7 ミリタリズムと教会(2) 8 中南米の視点から 9 アフリカン・アメリカンのキリスト教 10 アフリカン・アメリカンのイスラム教 11 インクルーシブな教会を目指して 12 アメリカのキリスト教の捉え直し |
評価方法 | 平常点(クラス参加)を20%、学期末レポートを80%として評価する。 |
テキスト | 『世紀末のアメリカとキリスト教』藤井創著 新教出版社 1999年 その他適宜資料を配付 |
その他 |