93140 アジア・日本特殊研究
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選 |
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夏期前半 |
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2 |
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1・2 |
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尹 健 次(ユン・コォンチャ) |
講義題目 | 日韓思想の相互交渉 |
開講キャンパス | |
講義内容 | 20世紀以降の世界システムや植民地主義が生み出した南北朝鮮と日本という三極構造がもたらした在日朝鮮人の歴史的・社会的アイデンティティの分断状況を歴史的・社会科学的・思想的に理解し、同時に、日本の植民地主義が生み出した歴史的事実・天皇制イデオロギー・単一民族国家観・アジアの侵略・植民地支配を日本人が在日朝鮮人というマイノリティに視野を向けることによってどのように克服していくのかという問題を、日本・韓国の近代思想史とその交錯関係や日本・韓国の歴史と現実に焦点を当てながら、脱植民地主義の思想的可能性を探求する。 |
講義計画 | 授業はいくつかの論点を中心にして多方面にわたることになる。 担当教師による講義、受講者の発表、質疑応答、参加者全員による討論など、講義の進め方に多様性をもたせたい。 その場合、受講者の予習、準備、そしてレジュメの作成、レポートの作成などの文書起案が重要な作業になる。 講義の論点としてはつぎのようなものが考えられるが、内容、順序などについては受講者と相談することになる。 朝鮮を学ぶことの意味 日本近代史と朝鮮近代史−植民地主義のあらわれ方 日本と韓国−思想の断絶と交錯 マイノリティとはなにか−民族と国家、そしてアイデンティティ 戦争責任と戦後責任−歴史認識、体験の思想化におけるその意味 在日朝鮮人の過去と現在 1990年代以降における日韓思想の相互交渉 脱近代論と脱植民地主義 未来に向けて思想の可能性をどう切り開いていくのか |
評価方法 | 授業中の質疑応答、討論を重視し、またレポートの提出によって成績評価の参考にする。 テストはおこなわない。 |
テキスト | 尹健次『日本国民論』筑摩書房、1997年 尹健次『現代韓国の思想』岩波書店、2000年 尹健次『もっと知ろう朝鮮』岩波ジュニア新書、2001年 尹健次『ソウルで考えたこと−韓国の現代思想をめぐって』平凡社、2003年 |
その他 |