南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
富野 幹雄
川島 正樹
講義題目 南北アメリカ・環大西洋圏における「人種」関係に関する国際比較の試み
開講キャンパス
講義内容 「歴史と社会」に関する特定課題演習分野においては、異文化間ならびに異民族・人種間の相互理解と共生にもとづく国際社会のあり方を探求するために、主として歴史学と社会学の学問領域を念頭に置きながら、「エスニシティー」、「人種」、「ジェンダー」をキーワードに、各領域に閉ざされることのない領域横断的な視座を含めながら、「歴史と社会」に関する具体的な事例研究を行う。
講義計画  「国際地域文化課題演習I(歴史と社会)」(以下、「演習I」と略記)に引き続き、ブラジル史とアメリカ合衆国史の「人種」関係史を専門領域とする担当者のコラボレーションによって、次のような内容で授業を行う。演習Iに引き続いて「環大西洋圏」という研究領域を設定しつつ、まず2名の担当者が現在従事しているそれぞれの研究活動に即して、アメリカ合衆国やブラジルにおける「人種」に関わる歴史的課題の研究の方法や比較の視点の可能性と有効性を考察する。次に演習Iで扱わなかった南アフリカを研究対象とし、「人種」に関する歴史的諸問題をアメリカ合衆国やブラジルのそれと比較することを試みる。具体的には2名の担当教員がそれぞれ用意する研究論文の講読をもとに、討論をしながら考察を深めることとする。最後に仕上げとして、受講生に各自の修士論文で扱うテーマに関する報告を課す。具体的な授業計画は下記のとおり。( )内は予定授業回数を示す。

はじめに(1)
第1部:アメリカ合衆国とブラジルとの比較の視点(4)
(1)アメリカ合衆国における「人種」をめぐる諸問題と研究の具体的実践例
(2)ブラジルにおける「人種」をめぐる諸問題と研究の具体的実践例
第2部:南アフリカ共和国との比較の視点(6)
(1)アメリカ合衆国との比較の視点から
(2)ブラジルとの比較の視点から
第3部:受講生による研究報告(2)
おわりに(1)
評価方法 授業中のアサインメントや報告を中心とする平常点。
テキスト 担当教員がプリントして配布する予定。
その他