06181 異文化との出会い (企業と諸外国の異文化コミュニケーションの取り方)
|
選必 |
|
春学期 |
|
2 |
|
1〜4 |
|
李 大義 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 国際社会におけるビジネスのあり方を考える。 |
講義内容 | 《講義の目的》 本講義は、将来、学生諸君が社会・企業組織の一員となった時、異なる企業文化との出会いに順応でき、その企業組織に貢献できるプロセスを紹介することである。特に、今日におけるグローバルな企業活動の成果として、異文化との相似点からは効率性、相違点からは新たな観点を生み出すシナジー効果を目指し、異文化との接し方から適切な企業文化のあり方を模索する。 《講義の動機及び概要》 企業は環境への適応が求められ、融和的な体制形成が強調されつつあり、文化の管理が重要視されている。即ち、企業発展、経済発展の要因の中で、文化的な要素が占めている経営文化の面も大きい。特に、今日におけるグローバリゼーションは、様々な異文化との共存が強いられている。しかし、冷戦時代の終焉に伴なった異文化との対立・摩擦の時代を迎え、経済的な衝突と共に文化的な衝突も深刻である。 今世紀における多国籍企業の活動(特に、海外投資が与える企業文化の形成)が世界経済に大きな影響を与えているに違いない。事業のグローバリゼーションによる企業変化に対応できる対策を求め、文化相対主義の観点から異なる文化に対する相互理解による文化間の格差を縮め、今日の時代に相応しい企業文化の創造が必要である。 従って、本講座は、こうした時代的な要求をふまえ、それぞれの異文化と企業の特性における相互理解を深める。世界における宗教、政治、経済、教育制度、言語の特徴、ビジネス慣習などを取り上げ、日本との比較を試み、企業文化を中心に異文化との共生の機会を広げる。そのため、次の講義計画を設け、世界の多様な文化を尊重しながら個別の国と地域における社会構造から異文化企業との適切な接し方を学ぶ。 |
講義計画 | 1.異文化への理解 2.国際経済論的なアプローチによる異文化との出会い 3.企業文化への理解 4.日本の企業文化 5.アジアの企業文化(主に中国、マレーシア、ベトナム、韓国) 6.アメリカの企業文化 7.ヨーロッパの企業文化(主にイギリス、ドイツ、ロシア) 8.今後における異文化・企業文化との接し方 |
評価方法 | 異文化企業を理解した上で、自分なりの接し方、対応策としての理論的な展開を求める。学生が異文化企業と出会い、企業組織の一員になった想定で、自分の存在価値を樹立させる方案をどう述べているかによって評価する。 (1) 「カルチャー・ショックと文化的な融和」が意味する企業人の心得とは何か。 (2) グローバル・スタンダードの蔓延がアイデンティティの画一化、ひいてはアイデンティティの危機ともいえる今日の状況について、ビジネスの観点における自分の考えは何か。 (3) 価値と規則が異なっている異文化企業との正しい接し方に基づいて、商取引上での成功を収める為に、ビジネス・パーソンとして考慮すべき文化的な要素は何か。 *上記の内容を中心にレポートの提出とテストを実施する。 *評価の方法:テスト(70点)、レポート提出(30点)を原則とする。 上記のほか、独創的な考え方を述べた生徒、理論的に分かりやすく説明したもの、上位何人かには点数を上乗せする。 |
テキスト | 特に指定なし。但し、参考図書として、梅澤正『組織文化、経営文化、企業文化』を勧めるが、テキストとして使用しないので、購入は自由。授業ごとにプリントを配布する。 【そ の 他】 《学生へのお知らせ》 * テキストはないが、学生自らが授業中の内容を筆記すること。 * 出席は講義の回数の3分の2に満たない場合は、どんなに成績が良くても失格とする。 * 出席率が高く、点数が悪い場合には、出席率を考慮し、ポイントを加算する。 * 正当な理由がないままで、レポートの提出期限に間に合わない場合には、減点とする。 * レポートの提出の際、将来ビジネスに生かす為にライティングの習慣をつける事を考慮して手書(ワープロやパソコンは不可)とする。引用及び参考にした文献については、必ず明記する。また、文献の丸写しは、不可とする。 |
その他 |