06561 知識・言語と情報社会 (ことばとは)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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阿部 泰明 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 可 |
副題 | 言語の数理モデル |
講義内容 | 日本語や英語などの人間言語は母語話者の脳に存在する「言語知識」(または「文法」)によって作り出される「自然現象」のひとつと考えることができる。科学者(言語学者)の仕事は、それがどのような知識であるかを解明することにある。日本語の母語話者であれば「太郎は雨が降ることを期待している」という文も「太郎は雨の降ることを期待している」という文も同様に「適正な」文と感じるが、「太郎は雨が降ると信じている」は良い文と感じるのに対して、「*太郎は雨の降ると信じている」をおかしく感じる。これらの母語話者(ネイティブスピーカー)の反応はすべて頭の中の言語知識によるものである。この授業では、言語知識を表現する方法として、形式的な文法のモデルを考え、人間の言語知識(=文法)はどのような種類の形式的特徴を持っているかを探る。授業では言語の数理モデルの基礎を学ぶとともに、練習問題を解く作業を受講者に期待する。抽象的な人工言語を例に用いることが多いが、日本語の文法についても言及する。特に数学的な素養は必要としないが、言語の仕組みについて、またパズルを解くことについて興味のある学生向け。 |
講義計画 | 次のトピックを順に学習していく。ホームページに講義ノートや練習問題などをあげ、受講者は常にホームページからも学習できる体制を取る。 1.言語とは、文法とは、生成とは 2.数理モデルの階層 3.有限状態文法 4.文脈自由型文法 5.文脈依存型文法 6.変型規則 7.自然言語の句構造 8.日本語文法の諸相 9.日本語の句構造 10.日本語の音配列 |
評価方法 | 学期末テスト |
テキスト | プリント教材とホームページ資料 【そ の 他】なし |
その他 |