11013 総合政策プロジェクト研究I・II
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必 |
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春学期 秋学期 |
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上野 宏 |
他の科目との関連 | 経済学、ミクロ経済とマクロ経済を履修していることが望ましいが、これらを3年次でこのプロジェクト研究と同時に履修してもかまわない。 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 開発経済・経済発展論:途上国の経済開発の研究 |
講義内容 | ゼミナール形式の少人数教育で専門領域について理解を深める。各学生が専門領域を深めながら、自分のプロジェクト(テーマ)とする問題を発見するのを手助けし、また問題解決のために必要な知識・理解・データ・手法についてはゼミナールの共通のプロジェクトとして設定し指導する。 |
講義計画 | 世界人口(1998年で約60億人)の約5分の1は1日1ドル以下の極貧の生活をしています。極貧の人々の約98%は発展途上国に住んでいます。又、途上国の多くはインフレーション・失業・債務など沢山の問題に悩まされています。貧困に代表されるこれらの問題を解決するために、途上国の政府と国民は、どのような政策を採れば良いのであろうか?又富裕国の1員としての我々は、途上国に対してどういう援助政策を採れば良いのであろうか?このプロジェクトはこれらを考えることを目的とします。 プロジェクト研究の進め方 (1)3年次全体の目的は、第1に途上国についての一般的な問題点、分析理論、解決のための政策代替案を学び、第2に成果物として卒論趣意書(prospectus)を作成提出することです。趣意書とは、4年次でどういう研究をやるかの計画書です。即ち対象・目的・方法・作業計画等を含むものです。趣意書は、民間企業における目論見書・企画書・計画書などと同じですから、これを作る経験は就職に役立つでしょう。卒業論文とは、論理です。論理的に考え、論理的に分析し、論理的に説明し、論理的に記述することによって、その論文を読む人を論理によって説得し、納得させることです。スケジュールは以下のように考えています。 (2)3年次春学期。基礎学習期間。最初に「研究論文の書き方」を講義します。それから皆さんは、途上国経済とその開発政策に関する基本文献(英語のもので日本語訳のあるもの)を読んで、レジュメを作り、発表してもらいます。人数が多い場合は、3〜4のグループを作ってもらい、分かれて勉強し発表してもらいます。 (3)3年次夏休み。第1に、なるべく途上国へ行って見ること。 (4)秋学期。自己の研究対象国と対象問題を決定し、趣意書を作る期間。9月から10月末日までの間に、趣意書の第1案を提出、ゼミで発表・討論してもらいます。これは、必須。11月中に、関連基礎文献・理論モデルを特定し、読み、レジュメを作り、発表してもらいます。 (5)12月から1月(または2月)までに趣意書の第2次案を提出、ゼミで発表・討論してもらいます。討議・コメントに基づき改定。1月に趣意書最終版の提出。 |
評価方法 | ゼミでの発言・討論の積極性(質問も発言の中にいれます)、参加の積極性、協調性、と出席状況。及び、ゼミでの発表内容の良さと、最終趣意書の内容の良さ。良さとは以下のような点です。 基本文献のプレゼンテーションは、その最も重要な部分を把握していること、内容をよく理解していること、レジュメが簡潔で明快であること、レジュメがきれいであること。 趣意書案のプレゼンテーションと最終提出の趣意書については、その内容について、問題意識が明確であること、目的が明確であること、新しさあるいは独創性があること、論理性があり整合性があること、対象が明確であること、研究方法が明確であること、データ・ソースが明確であること、作業予定が明確であること、などです。これらを、最初の「論文の書き方」のところで説明します。 |
テキスト | 春学期に読んで発表してもらうテキストは、ゼミの最初に「論文の書き方」を講義しているときに提示し、皆さんと相談して決定します。 【そ の 他】Message: 「学びて思わざれば即ち暗し。思いて学ばざれば即ち危うし。」(論語) |
その他 |