南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
淺香 幸枝
他の科目との関連 国際関係論、地域文明論総合政策論II(国際相互依存論)
原書を論文作成に使用したい人は総合政策文献講読で力を付けることが望ましい。
他学科履修 不可
副題 国際関係論 —多文化共生のための文化政策—
講義内容  ゼミナール形式の小人数教育で専門領域について理解を深める。各学生が専門領域を深めながら、自分のプロジェクト(テーマ)とする問題を発見するのを手助けし、また問題解決のために必要な知識・理論・データ・手法についてはゼミナールの共通のプロジェクトとして設定し指導する。
講義計画  国際関係論(国際政治)研究の中で近年の新しい潮流は政治、経済からのアプローチに留まらず、文化的側面を研究することである。すなわち、民族、宗教、各国民、各集団の持つ文化アイデンティティが決して収斂することなく拡散する方向に働き、国際政治の不安定要因を増幅しているからである。また、グローバル化により、異文化はいともたやすく国境を越える状態になっている。
 本プロジェクトでは、このような国際関係における文化の問題を扱うことを目的としている。多文化共生のための政策立案を一緒に考えたいと思う。フットワーク軽く現場に出かけ(外国ばかりではなく国内における外国も含まれる)、集まったデータを先行研究に学びながら自分たちで分析し、知恵を出し合い、望ましい方向性、解決案等を考えていく。
 第一回目には自己紹介を兼ねて、志望書を中心に自分の関心のあるテーマ、すでに勉強を始めているものについて発表する。(一人5〜8分)
 第二回目にはテーマを共通項でくくり、サブグループを作り、共通の関心を話し合う。
 第三回目以降はその時のメンバーの関心に合わせて、共通の先行研究の文献を読み、討論を重ね、基礎固めをしていく。
 3年次の終わりには、30〜50枚ほどの論文にまとめる。4年次には、これをさらに討論して膨らませて卒業論文として完成させる。
評価方法 出席、発表、討論への参加度、レポートの総合評価
テキスト 吉川元編『国際関係論を超えて—トランスナショナル関係論の新次元—』山川出版社
その他