南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
山田 望
他の科目との関連 宗教論 キリスト教概論 国家と宗教
他学科履修 不可
副題 ユーラシア文明論:諸宗教の対立と融和−キリスト教文明・イスラム文明を中心として−
講義内容  このプロジェクトでは、ユーラシア諸文明の中でも、キリスト教とイスラム教の歴史、思想、文化を研究対象とし、とりわけ両者間、もしくはそれぞれの宗教内部に存する対立と融和に関わる諸問題を扱う。それらの宗教や宗派の宣教政策が国家の宗教政策とどのように関わってきたのか、さらには、宗教間、宗派間の対立・融和が国家間の対立・融和とどのように絡み合ってきたのか、歴史的、思想史的、文化史的に解明することを目的とする。これらの研究により、宗教、宗派の融和・共存に向けてどのような可能性が存するのかを探りたい。基本的には、古代から中世、近世にかけての事例を扱うが、常に現代世界におけるキリスト教とイスラム教の諸問題を見据えた研究となることを目指す。
講義計画  キリスト教、イスラム教の諸問題を扱うに際し、学生には三つの分野、すなわち歴史、思想史、文化史の内のいずれかを選択し、それぞれの分野での要求された文献を読破した上で発表を行う作業が課せられる。3年生後半からは、古代、中世、現代のいずれかの時代の特定の問題に絞り込んで自らの課題意識を深め、対象とする問題をめぐってこれまでにどのような議論がなされてきたのかを詳細に検証する。
 毎回の授業は、学生が持ち回りで、選択した文献の内容について発表しながら、互いにディスカッションする形式で進められる。単なる報告ではなく、問題の所在はどこであるのか、何が具体的な問題であるのかを常に意識した発表が要求される。
評価方法 出席状況、発表内容、ゼミナールへの貢献度、レポート。
テキスト 資料を講義時に提示する。
その他