南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
愛敬 浩二
他の科目との関連 憲法1と憲法2は同じ内容のため、重複履修はできない。
他学科履修
副題 憲法からみる現代日本の政治と社会
講義内容  具体的な政治・社会問題を憲法学の観点から考察することによって、憲法学の基本知識と法学的な思考方法について学習する。また、現代日本の政治・社会を規範的な観点から分析・評価する能力の習得を課題とする。
 裁判所の判決や新聞記事など身近な問題を素材にしながら、様々な政治問題・社会問題を憲法学的な観点から考察する。具体的事実を丁寧に分析することで、法律学に親しんでいない学生でも興味が持てる授業にしたい。また、日本国憲法の制定過程や戦後改憲論の動向等を分析することで、日本の戦後政治史に関する基礎知識を提供したいと思う。
講義計画 ほぼ次の順序で進める
1 芸術への公金支出——「憲法的思惟」のためのイントロダクション
2 人権と違憲審査制
3 尊属殺重罰規定違憲判決
4 人権の限界——「公共の福祉」とは何か
5 なぜ表現の自由か
6 日本文化と憲法——政教分離
7 自衛官合祀事件
8 国民代表の観念
9 裁判の独立
10 日本国憲法の生誕
11 改憲論の系譜と現在の改憲論——戦後憲法史概観
12 平和主義の現実的可能性
評価方法 筆記試験による。ただし、レポートや小レポートを課す場合がある。詳細は開講時に指示する。
テキスト 樋口陽一『三訂 憲法入門』勁草書房

【そ の 他】 現代日本の政治・社会に関心を持つと、本講義もずいぶんと分かりやすくなるはずである。テレビのニュースだけではなく、なるべく新聞にも目を通すようにしよう。
その他