南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
遠藤 宏一
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題
講義内容  本科目は、基礎演習および総合政策入門を踏まえた上で、政策形成プロセスの基礎を模擬的、体験的な学習を通じて修得させることをねらいとする。授業では、まず、問題発見・設定から、政策的課題を取り巻く社会的状況の認識、合理性・効率性および異なる価値観に配慮した政策合意形成のプロセス、さらに施行される政策の波及効果やその評価など、政策にかかわる一連のプロセスを確認する。次に、具体的課題を取り上げ、それを取り巻く社会的状況や多様な価値観の認識に関わるディベイト、問題解決に必要な資料(データ)収集と分析、それら論理的思考および科学的・合理的根拠に基づいた政策提言・政策立案、あるいは政策評価に関する実習などを行う。ただし、担当教員の基礎とする学問分野により、課題設定やトピックスに多様性はある。
講義計画  公共政策を、常識的に公共部門(さしあたり中央政府と自治体)の政策とすれば、日本的な特徴として、自治体の政策は私たちの生産や生活活動のあらゆる局面で、他の国と比較できないほど直接的に極めて大きな役割を果たしている。またグローバル化がすすむなかで、逆に地域・都市のあり方や個性ある発展も注目されるようになっている。そこで私の政策演習では、「自治体」(コミュニテイ−市町村−府県)を取り巻く社会経済的環境の認識を深めつつ、自治体における具体的な政策課題やトピックスをとりあげ、その政策形成プロセスや政策評価等について多面的に学習する。現在のトピックスをキイ・ワード的に例示すれば、市町村合併政策、三位一体改革、公共事業改革、高齢社会と地域福祉、まちづくりと地域産業振興政策、都市と農村の交流(共生)のあり方、地域環境と地球環境等々である。
評価方法 出席と平常点(デイベイトへの参加や予習等の状況)、レポート等の総合的判断による。
テキスト 自治体における具体的な政策課題をとりあげる前提として、現代の私たちや自治体をとりまく社会経済的環境の認識を深めるため、最初数回の講義では、共通テキストとして以下を使用する。
C.ダグラス・ラミス『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』(平凡社ライブラリー513)平凡社、2004年9月刊
(注:なお、著者が当初考えていたこの本のタイトルは、『21世紀へのコモンセンス』です)。

【そ の 他】私の政策演習参加者は、最低、新聞(日刊紙)を毎日必ず読むことを習慣化して欲しい。
その他