南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
藤原 道夫
他の科目との関連 基礎演習、総合政策入門
他学科履修 不可
副題
講義内容  本科目は、基礎演習および総合政策入門を踏まえた上で、政策形成プロセスの基礎を模擬的、体験的な学習を通じて修得させることをねらいとする。授業では、まず、問題発見・設定から、政策的課題を取り巻く社会的状況の認識、合理性・効率性および異なる価値観に配慮した政策合意形成のプロセス、さらに施行される政策の波及効果やその評価など、政策にかかわる一連のプロセスを確認する。次に、具体的課題を取り上げ、それを取り巻く社会的状況や多様な価値観の認識に関わるディベイト、問題解決に必要な資料(データ)収集と分析、それら論理的思想および科学的・合理的根拠に基づいた政策提言・政策立案、あるいは政策評価に関する実習などを行う。ただし、担当教員の基礎とする学問分野により、課題設定やトピックスに多様性はある。
講義計画 1.オリエンテーション:政策形成プロセスとは何か。
2.テイクオフ(離陸)のための「自由討論型ディベート」(身近な話題を中心に)
3.現状肯定と現状改革の議論:政策の目標、根拠、理由
      資料調査と立論、そしてディベート
4.政策立案:政策目標、選択肢の評価
      資料調査とブレーンストーミング、選択肢の関連付け、ディスカッション
5.政策提言:政策実施の事前評価、影響の範囲、予想される困難等
      資料調査とブレーンストーミング、ディスカッション、プレゼンテーション

 なお、2については、高等学校での制服自由化や小学校における英語教育などのテーマ(いずれも身近ではあるが重要な問題を含んでいる)が例になる。
 3〜5は1テーマについて約3回分の授業時間をあてる。経済、経営、社会領域からのテーマ(例:フリーター問題、60歳台前半までの継続雇用、年金改革)を選定して提示する。
 クラスを3グループに分けて作業をしてもらう。グループ分けは4回程度おこなう。
 また、レポートは数回提出を求める予定である。
評価方法 レポート、授業参加度、出席を総合的に評価する。
テキスト 必要に応じてプリントを配布する。

【そ の 他】教室内や休み時間や放課後等のグループ作業が中心になる。したがって、グループでの作業に適性をもっていない人びとは、受講しないことが望ましい。また、欠席をするとグループメンバーに迷惑をかけるので、欠席しがちな人びとは、受講しないことが望ましい。なお、定員を20人とする。
その他