南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
山田 望
他の科目との関連 宗教論 キリスト教概論
他学科履修
副題 ヨーロッパ・イスラーム世界における国家と宗教を巡るアポリア
講義内容  本講義の目的は、古代、中世、近世、近代そして現代に至る欧州ならびに中東世界において、国家と宗教とは如何なる関係にあり、どのような問題を孕んできたのか、歴史的に概観しつつ、両者間の根本的な問題を浮き彫りにすることである。その上で現代世界におけるキリスト教国家とイスラーム国家の緊張関係が、どのような歴史的経緯を経て発生してきたのか、そのメカニズムを探る足がかりとしたい。古代以来の国家と宗教の関係を辿ることで、政治と宗教を巡る古くて新しいアポリア(難問)に迫りたい。
講義計画 1)イントロダクション
2)メソポタミア文明における国家と宗教
3)古代エジプトにおける神官政治
4)古代エジプトにおける宗教改革
5)古代イスラエルの祭政一致と預言者
6)古代ペルシャとアレクサンダー大王
7)古代ギリシア都市国家における神々
8)共和制ローマから帝政ローマへ
9)キリスト教ローマ帝国と東西の分裂
10)イスラム国家における政教一致
11)オスマン・トルコ以後のイスラム世界
12)宗教改革と政教分離
13)中東問題における国家と宗教
評価方法 レポート、出席状況、定期試験
テキスト 毎回の授業で資料を配布する。
その他