11444 総合政策論II (公衆衛生論)
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜 |
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成田 靖子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | |
副題 | バイオサイエンスで食と健康を考える |
講義内容 | 日本は世界でも指折りの長寿の国である。戦後50年の間に平均寿命は30年近く延びた。理由として生活環境の向上、疾病治療法の進歩、乳幼児の死亡減少などがあげられる。しかし現在は寿命の長さより質が問われる時代となった。 人には摂取した栄養素を利用して生命を維持し、からだを健康に保とうとするしくみが備わっているが、それがうまく働かず病気に悩む人が増えている。その原因の一つとして急激な食環境の変化があげられる。アンバランスな栄養摂取や食習慣がもとで肥満、糖尿病・脳や心臓の虚血性疾患などの生活習慣病にかかる人が急増した。健康な生活を送るためにはからだの生理機能を理解し、適切な自己管理をしながら食生活を営むことが大切である。21世紀の日本の目標である「健康に不安を持ちながら生きる時間をいかにして減らし、かつ健康に生きる時間をいかにして延ばすか」について学び、健康と社会や環境との関係を理解するのを目的とする。 |
講義計画 | ・からだを維持するのに必要な栄養素 ・栄養素が消化されて吸収されるまで ・からだを病気から守る免疫システム ・免疫力が関係する病気 感染症・ガン・アレルギー ・免疫力を高める食生活 善玉腸内細菌の役割 ・食と関係のある病気 糖質・脂肪の摂取過剰でおきる肥満・糖尿病・虚血性疾患 ミネラル分の摂取不足でおきる骨粗鬆症・貧血 食中毒 BSE・トリインフルエンザ これらにホットニュースやビジュアル教材を織り込んで講義を進める。 |
評価方法 | 受講意欲・レポート・筆記試験などで総合評価する。 |
テキスト | 特に指定しない。適宜プリントを配布する。 |
その他 |