南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
3〜
担当者
田中 恭子
他の科目との関連
他学科履修
副題 マレーシア連邦の政治変動
講義内容  マレーシアは、東南アジア諸国のなかでもきわだった特徴をもつ複合国家である。その国家形成には、イギリス植民地であった歴史が深くからんでいる。本講義では、マレー人、華人、インド人等、多様なエスニック・グループが融合せずに共存する、サラダボール状の特徴をもつ複合国家、マレーシアにおける政治変動を分析する。とくに植民地支配下での複合社会の形成、脱植民地過程、独立後の経済発展、その過程のなかで作り上げられた、エスニック政治のパターンに焦点をあてる。
講義計画 1.ムラカ(マラッカ)王国
2.イギリスによる植民地化
3.複合社会の形成
4.植民地支配の政治構造
5.日本軍政下のマラヤ
6.マラヤ国家の成形−マラヤ連合とマラヤ連邦
7.シンガポール自治への道
8.マレーシア連邦の誕生
9.シンガポール共和国の分離独立
10.5.13事件の衝撃
11.ブミプトラ政策
12.マハティール政権の功罪
13.アブドゥラ政権とマレーシアの将来
評価方法 期末試験
テキスト なし


【そ の 他】〈参考書〉
ザイナル・アビディン・ビン・アブドゥル・ワーヒド編『マレーシアの歴史』山川出版社、1983年。
萩原宜之『ラーマンとマハティール』岩波書店、1995年。
萩原宜之編『マレーシア政治論』弘文堂、1989年。
原不二夫『マラヤ華僑と中国−帰属意識転換過程の研究』龍渓書舎、2001年。
金子芳樹『マレーシアの政治とエスニシティ』晃洋書房、2001年。
田中恭子『国家と移民』名古屋大学出版会、2002年、第2章。
マハティール・ビン・モハマド『マレー・ジレンマ』井村文化事業社、1983年。
林田裕章『マハティールのジレンマ』中央公論新社、2001年。
その他