南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3〜
担当者
田中 恭子
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  中国は、1978年に「改革開放」政策を採用して以来、市場経済への移行を推進し、現在では資本主義国とほぼ同様の市場経済体制となっている。しかし、政治面では、共産党の一党支配体制を維持しているため、その国家体制は非常にわかりにくいものとなっている。本講義では、中華人民共和国の成立から今日に至る中国政治の変動を、中国に特徴的な制度とその運用動態を中心に論じ、中国政治に対する理解を深める。
講義計画 1 中国の政治的伝統
2 ナショナリズムとマルクス主義
3 「解放区」における政治制度とその運用
4 中華人民共和国の成立と朝鮮戦争
5 「社会主義改造」の政治過程
6 「百家争鳴」から「大躍進」へ
7 「調整」政策と指導部の分裂
8 「プロレタリア文化大革命」
9 対米和解と毛沢東時代の終焉
10 E小平の「改革開放」──革命から経済へ
11 天安門事件の衝撃
12 市場経済の発展と「党の指導」
13 中国は民主化するか
評価方法 期末試験
テキスト なし
その他 参考書
毛里和子編『現代中国論1 毛沢東時代の中国』日本国際問題研究所、1990年、第1〜3章。
毛里和子・岡部達味編『現代中国論2 改革・開放の中国』日本国際問題研究所、1990年、第1〜4章。
毛里和子『現代中国政治』名古屋大学出版会、1993年。
安藤正士・太田勝洪・辻康吾『文化大革命と現代中国』岩波新書、1986年。
天児慧『中華人民共和国史』岩波新書、1999年。
天児慧『E小平−富強中国への模索』岩波新書、1996年。
木沼正道『現代中国の法と民主主義』勁草書房、1995年。
岡部達味編著『中国をめぐる国際環境』岩波新書、2001年。
陳凱歌『私の紅兵衛時代』講談社現代新書、1990年。