南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜
担当者
深井 慈子
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  冷戦終結後、世界政治は予想を超える変化の波に揺さぶられ、視界不良の状況が続いている。本講の目的は二つある。第一は、地球レベルで起きている諸問題をフォローし、理解するための道具として、国際システムの構造、階層性に関する代表的理論と地球的諸問題への代表的なアプローチを学ぶことである。
 第二の目的は地球社会が直面している資源・環境、政治経済、南北格差・犯罪・紛争・安全保障〔テロリズムを含む〕など「地球問題群」とその解決を目指す「地球公共政策」の現状と問題点について学ぶことである。この場合、地球政策過程に参加する主要アクターとして、国家のみならず、多国籍企業、国際組織〔国連、世界貿易機関、国家通貨基金、国際刑事裁判所、欧州連合など〕、NGO、地方公共団体等の役割、その背景にある諸勢力についても考える。
講義計画 はじめに:なぜ地球政治なのか

Part I:地球政治を理解するための道具としての理論
1.理想主義理論と現実主義理論
2.行動科学主義と脱行動科学主義
3.新自由主義制度論と新現実主義理論
4.批判的国際政治理論

Part II:地球問題群
5.環境と資源
6.貿易と投資
7.開発と不平等
8.地域主義
9.ナショナリズム・宗教と民族紛争
10.移民と難民
11.情報革命とメディア
12.地球政治におけるアジェンダとアジェンダ設定
評価方法 定期試験と出席による
テキスト 別途、指示する
その他