11657 環境社会学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜 |
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成 元哲 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | Environmental Healthの社会学 |
講義内容 | 古典的にはコレラやペストの蔓延で有名だが、現代でもEnvironmental Health(以下、エンヘル)に関連する疾病・問題は後を絶たない。20世紀では、1952年のロンドンスモッグにより、大量の死者が発生する。 国内では水俣病、ダイオキシン、環境ホルモンなど各種の「環境病(Environmentally induced illnesses)」が発生している。環境と疾病との関係を解明するエンヘルは、環境病や職業病に関するさまざまな研究領域を包括する概念である。本講義では、環境変化と疾病・生活障害との関係を、社会学的ならびに公衆衛生学的な観点から紹介する。これにより、自らが住んでいる地域に環境汚染による健康異常がある場合、どのように取り組むかを考えてもらうことにしたい。 |
講義計画 | 第1回 ジュリア・ロバーツ主演の映画『エリン・ブロコビッチ』を観る (「Environmental Healthの社会学」の全体概要) 第2回 未知の病気への遭遇(シロウト疫学:環境と疾病との因果関係) 第3回 猫のない町(科学的方法と証拠基準の問題) 第4回 西に向かう富裕層(「環境の不平等」とEnvironmental Justice) 第5回 地域に根ざした参加型調査(CBPR)と手法(EPAの事例) 第6回 シビル・アクション(ある水道汚染訴訟、ボストン近郊のウォーバーンの事例) 第7回 地域力(社会疫学とSocial Capital) 第8回 Environmental Healthの歴史的検証(水俣病、四日市) 第9回 現代社会の憂鬱(ベックの『リスク社会』) 第10回 予防原則とリスクをめぐる決定者/被害者の関係(ルーマンの『リスクの社会学』) (上記の各回の項目を、複数回に分けて講義する場合もある) |
評価方法 | 授業時間中のミニレポートと定期試験による。 |
テキスト | プリントを配布する。参考図書及びドキュメンタリー映像などについては授業中に指示する。 |
その他 |