南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
深井 慈子
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス サテライトキャンパス
講義内容  20世紀はひたすら経済成長を追及してきた結果、地球環境の破壊と南北格差の拡大が急激に進み、世界的に危機感が高まった。この地球の破壊へと向かう力を逆転させる地球的政策課題キーワードとして「持続可能な発展(成長)」がとして浮上し、国連主催の1992年と2002年の地球サミットのアジェンダに取り上げられ、膨大な世界行動計画が練られている。本講義ではこのような環境と開発の統合、貧困撲滅と資源保全の統合などの概念に基づいて「持続可能な社会システム」の構築へむけた各種の指標を示し、これに必要とされる価値観、技術、市民行動などの根本的な転換、変革の多様な担い手などを政策的に考察する。
講義計画 I.持続不可能な世界の現状:何が起っているのか 
II.持続可能性をどう定義するか?
III.持続可能な世界秩序論の諸類型
IV.持続可能な世界への移行・変革
V.地球市民社会の理念と現実(第11回)
VI.まとめ:何をなすべきか(第12回)
評価方法 出席状況、討論参加、レポートを中心に、総合的に評価する。
テキスト ・Jonathan M. Harris他(編) A Survey of Sustainable Development (Island Press, 2001)
・Lester R. Brown, Eco-Economy: Building an economy for the earth (W.W.Norton, 2001); 日本語翻訳:レスター ブラウン (著)、福岡 克也、北濃 秋子 『エコ・エコノミー』(家の光出版社 2002)
・内藤正明・加藤一郎(編)『持続可能な社会システム』岩波講座地球環境学10(岩波書店 1998)
参考書
・Paul Hawken, Amory Lovins, L.Hunter Lovins, Natural Capitalism: Creating the next industrial revolution (Boston: Little, Brown and Co., 2000);日本語翻訳版あり。
・Andrew Dobson, ed. The Green Reader (Andre Deutsch, 1998);日本語翻訳版あり。
その他