00511 哲学・倫理学における人間の尊厳1
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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谷口 佳津宏 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | カントに見る人間の尊厳 |
授業概要 | 本講義では「人間の尊厳」を哲学的に考察する。そのために、古代から現代に至るまでの世界の主要な哲学思想の中に見出される人間理解、すなわち、人間存在のあり方や生と死の意味をめぐる様々な思想や観念を参考にしつつ、人間的生の諸相に注目して、人間の固有性や価値とは何か、あるいは人格的存在としてあるべき姿とは何かについて考察する。 |
学修目標 | 南山大学の理念「人間の尊厳のために」についての理解を深めることを目標とする。 |
授業計画 | 18世紀のドイツの哲学者イマヌエル・カントは、人格(理性を備えた人間)は「尊厳」をもつという点で、「価格」をもつにすぎない物件(単なる物)とは根本的に異なっていると考えました。この講義では、カントの倫理学を紹介しながら、人間の尊厳の意味について考えます。 1.カントの故郷はどういうところか 2.カントが散歩に遅れた理由(わけ) 3.カントは何を書いたのか 4.批判哲学とは何だろうか 5.人間は自由であると言えるだろうか 6.無条件に良いと言えるものは何だろうか 7.人に親切にすることは良いことだろうか 8.嘘をつくことは許されるだろうか 9.人間の幸福とは何だろうか 10.定言命法とは何だろうか 11.人間の尊厳について考える 12.悪について考える |
評価方法 | 期末試験によって評価します。なお、5回以上欠席した者には、原則として、受験資格は認められません。 |
テキスト | 資料を配布する予定です。 |
その他 | 毎回、復習をしながら、習得度に応じて進めていきますので、上記の計画どおりにいかないこともありうることをご承知おきください。 |