南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
柳澤 田実
他の科目との関連
履修対象学科
副題 「人間」概念再考
授業概要  人間は人間である限り尊重されなければならない。あるいはこうも言えるでしょう。人間は無条件に尊敬の対象であると。「尊厳」とは、こうしたrespectの根拠であり、まさに人間が人間である所以だと言えるのではないでしょうか?以上のような理解に立ち、本講義では、人間を人間であらしめている何か、すなわち人間の条件として想定される事柄を一つ一つ検討し、「人間の尊厳」という、この極めて重要な理念に接近を試みたいと思います。講義は、基本的にはギリシア哲学やキリスト教思想に基づきますが、それらを積極的に現代の諸議論(アレント、レヴィナス、フーコー、デリダ、アガンベンなど)と比較検討することによって、またしばしば関連する映像資料なども参照することによって、アクチュアルな「人間」再考の可能性を目指します。
学修目標 そもそも人間であるとはいかなることなのか、という根本的な問いについて哲学的に考察する
授業計画 1.理性 ─ 人間はロゴス的な動物である 1
2.言葉 ─ 人間はロゴス的な動物である 2
3.政治 ─ 人間は政治的な動物である
4.意志 ─ 人間は自由である
5.愛  ─ 人間は愛する
6.人格 ─ 人間には人格がある
7.主体 ─ 人間は主体になる
8.神  ─ 他者によって人間になる1
9.隣人 ─ 他者によって人間になる2
10.動物 ─ 他者によって人間になる3
評価方法 出席態度、小レポート、期末レポートの総合評価。
テキスト 毎回資料を配布します。随時映像資料使用予定。
その他