南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
石原 美奈子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 エスノナショナリズムの諸問題
授業概要  本講義では「人間の尊厳」を民族問題との関連で考察する。そのために、現在世界各地で起こっている民族対立や地域紛争、構造的暴力としての南北問題、先住民権問題、貧困と搾取、また様々な領域での差別問題の現状に眼を向け、そこに見られる人権侵害の内容とその要因を見極め、「人間の尊厳」の回復がこのような問題領域でいかに可能であるかを一緒に考える。
学修目標  独立以後のアフリカ諸国が直面してきたさまざまな政治経済的問題を、民族問題という切り口から考えていく。アフリカ諸社会において「民族」がどのような意味と価値をもっているのか、それが政治経済的問題とどのように関連しているのか、またそうしたアフリカの問題が国際社会の動向とどのように関連しているのか、等の点について理解を深める。
授業計画  1990年代アフリカで起きたいくつかの紛争や内戦の事例を紹介し、それらが民族問題、植民地支配、資源問題、国際政治、とどのように関わっているのか、について考える。具体的には、北東アフリカ(エチオピア・エリトリア・ソマリア)、南西アフリカ(アンゴラ・南アなど)、中央アフリカ(ルワンダ・ブルンジ・コンゴ(民))、西アフリカ(ナイジェリア、シエラレオネ、リベリア等)などを取上げる。さらに、そうした政治動乱の後に各国政府が採った対応策についても紹介し、そこに民族問題がどのように関わっているのかについても考える。
評価方法 レポート。
テキスト 講義の中で適宜紹介する。
その他