南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
KNECHT Peter
他の科目との関連
履修対象学科
副題 ウチなる異文化とソトなる異文化(19世紀半ばにおける日本の宗教対策とその文化的諸問題)
授業概要  福沢諭吉の思想を踏まえて、先ず「文化」の意味と異文化の取り入れ方について考える。それを基にして、日本は西洋の文化をどう受け入れたかを、キリスト教に対する対策を例にして、論ずる。そのために外国に対する対策は国内に起こした反応も分析する。
学修目標 1.文化という現象の理解を深め、外から文化を受け入れようとする企てが含む問題を示す。
2.キリスト教の新たな到来が日本国内で起こした様々な文化的反応を明らかにする。
3.それらの反応を分析して、「自文化」と「異文化」という概念の相対性を示す。
授業計画  明治維新は日本の社会、政治、宗教などの諸分野において重要な変化をもたらした。その要因は、西洋というソトの異文化との新たな出会いと、その出会いに対して国内で様々なレベルで講じられた対策であった。「宗教」を中心にこれらの出会いとその意味を考える。
 .福沢諭吉の文明論の特色。
 .江戸末期の農村社会の多種多様な形。
 .長崎の最後のキリシタン崩れが内外で呼んだ反応。
 .黒船到来と外国人宣教師の活動。
 .日本側によるキリスト教の新しい理解とその影響の受け止め方:「国家宗教」。
 .新しい「国家宗教」の宣教運動に対する国内の反応。
 .「異文化」とは一体どこの文化か。
評価方法  学期末試験のみで学力を問うが、配布資料と紹介した文献を読んでもらったことを前提にしている。
 試験の際、参考資料の持ち込みを禁ずる。
テキスト  特に定めない。プリントを用意することもあろうが、講義の進行に合わせて文献を紹介する予定である。
その他