南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
MOHAMED Naima
他の科目との関連
履修対象学科
副題 アラブ世界の政治
授業概要  近年、イスラム社会の様々な問題が、わが国においてもメディアを通じて、積極的に報道されるようになってきた。その結果、イスラム世界への関心が高まり、この社会や文化の理解の必要性が高まっている。いまやイスラムを抜きにして国際理解を考えることは不可能である。本講義では、アラブ世界や東南アジア諸国におけるイスラム社会の政治、風俗、習慣、信条等に注目し、イスラム世界に対する理解を深める。
学修目標 今や世界情勢を知るうえで、アラブ、イスラム地域の政治と歴史を学び理解することは必要不可欠となってきている。アラブ地域を知ることで国際政治における日本の立場と役割を掴み取れると言っても過言ではない。
学生達が講義の中で、日本人としてどう国際社会に振舞い活躍していくべきか、旬の話題と歴史的柄を織り交ぜながら、学んでもらうことを目的とする。
授業計画  中東イスラーム社会の複雑な問題が起こるたびに、日本に直接間接にかかわってくる。かつてオイルショックに怯えた日本は遠くの中東アラブ情勢が日本人の日常生活と密接に結びついていることを思い知らされたものだった。その後、日本におけるアラブ・イスラーム社会理解には、まだかなりのアンバランスがある事は否定できない。確かに最近日本では、アラブ・イスラーム社会を真剣に学ぼうとする学生が増えてきた。また、政治・外交・経済・文化の第一線で活躍している人々からも、目まぐるしく変化する現実に対応するためには、アラブ・イスラーム社会の風俗・習慣・信条さらにアラブ人の気質と性格をよく知らなければならないという声が高まってきた。みなさんの国際理解−特にアラブ・イスラーム社会−を養う事を目的としたい。

1 中東をめぐる主な出来事と中東諸国の紹介。
2 中東理解の鍵イスラーム
  (A)イスラームは単なる宗教ではない。
  (B)習慣と宗教の結合
3 イスラーム教「歴史・五行・教え・宗派・原理主義」
4 家族制度「男女交際のしきたり・結婚等」
5 教育制度と女性の立場
6 経済「石油戦略の真の動機」
7 中東アラブにおける政治情勢
  (A)パレスチナ問題
  (B)イラン革命
  (C)レバノン・イスラエル問題
  (D)湾岸戦後・アラビア半島
8 日本と中東との関係「経済問題」
9 中東平和への道
評価方法 出席、レポート、試験で評価する。
テキスト 講義の中で指定する。
その他