南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
星山 幸子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 中近東の政治と社会
授業概要  本講義では、西アジア社会におけるイスラームの諸問題について考察する。まず、イスラーム教と西アジアにおける民族と国家について学ぶ。次に、近代西欧とイスラーム社会の相克の始まりとして、パレスチナ問題とその歴史的背景を考察する。さらに、トルコとイランの近代化とイスラームの役割について比較する。それから、イスラームにおける女性観やジェンダー観を取り上げる。
学修目標  西アジアには、アラブ、イラン、トルコ、クルドなどの民族が存在する。彼らの大多数が信仰しているイスラーム教は、狭義の宗教という枠組みを超えて、政治、社会、文化などのさまざまな場面で人びとの生活と関わっている。しかし、それぞれの民族、または国家によってイスラームの果たす役割は、歴史的かつ政治的に異なるものとなっている。この授業をとおして、イスラーム教やイスラム社会に対する理解を深めることによって、複雑に交錯する民族と宗教の問題を考える一助とすることを目標とする。
授業計画 1.イスラームとは
2.中近東における民族と宗教
3.パレスチナ問題
4.トルコの近代化と脱イスラーム政策
5.現代トルコにおける民族と宗教の諸問題
6.イラン・イスラーム革命
7.クルド民族問題
8.イスラームとジェンダー
9.同時多発テロ以降のイスラーム社会
10.イスラーム社会との対話
評価方法 授業への参加 10%、レポート 30%、期末試験 60%
テキスト 授業のなかで適宜指示する。
その他