06702 思想・文化をめぐって1
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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小林 寧子 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 東南アジアの歴史をつくった人々 |
授業概要 | 今の東南アジアを考えるうえで欠かせない政治指導者、知識人の生涯、思想を通して東南アジアの近現代史を考察します。東南アジアは古くから「文明の十字路」と呼ばれています。インド、中国、イスーラム世界、ヨーロッパの文明がここで交錯しました。東南アジアの人々はそのような外来文明をどのようにしてわがものとして、東南アジアの風土の中に息づかせてきたのでしょうか。また、その中で東南アジア固有の伝統や文化はどのような形で発展したのでしょうか。民族運動、民主化・人権問題などと深く関わった人々の思索を通して考えます。 |
学修目標 | 多民族・多宗教国家の成立を歴史的に跡づけ、そこに内包される問題への理解を深める |
授業計画 | 1.東南アジアという地域の特徴 2.植民地支配とナショナリズム a.フィリピン 民衆カトリシズム:民衆はカトリックをどう理解したか ホセ・リサール:フィリピンのキリスト フィリピン革命:アジアで最初の民衆革命 b.インドネシア カルティニ:見果てぬ女性解放の夢 スカルノ:人民の代弁者をめざして c.ベトナム ファ・ボイ・チャウ:日本への期待と失望 ホー・チ・ミン:革命聖人は何を語ったか 3.開発と民主主義 a.冷戦下の東南アジア b.ボトム・アップ式の開発をめざして c.多元主義社会への模索 |
評価方法 | 定期試験 |
テキスト | 『現代アジアの肖像 9〜15』(岩波書店、1996年) 『英雄たちのアジア』(別冊宝島、1993年) 『東南アジア史 I・II』(山川出版、1999年) |
その他 |