南山大学　シラバス検索用

指定	選	期間	春学期
単位	２	年次	その他を参照
担当者	坂井　信三

他の科目との関連
他学科履修	可
副題	人格概念の民族誌
授業概要	私たちの日常生活は、一人ひとりの人が統合された固有の人格をもっており、社会的交渉をおこなう自分と相手とは、それぞれ人格の同一性を保持していることを暗黙の前提として営まれています。しかし人格の統合と同一性のあり方は、歴史のなかで形成されてきたものであり、そのため文化によって、決して同じものではありません。授業では、私たちの常識となっている人格観だけが社会的存在としての「ひと」の概念や「自己」「他者」のあり方ではないことを、主として西アフリカ内陸サバンナ社会の民族誌的な事例をとおして見ていきます。
学修目標	他の社会・文化における人のあり方の理解をとおして、私たちが当然ものといている人格観を相対化し、私たちの人間理解をより柔軟にしていく可能性を理解してほしいと思います。
授業計画	人格概念に対する人類学的関心西アフリカの諸文化における人格観１．世界の中の人間の位置２．社会的地位と人格３．儀礼的同盟と人格４．公共の空間と個としての人格５．歴史の中の個人まとめ
評価方法	定期試験による
テキスト	指定しない
その他	2004生以降は２年秋〜、2000〜2003生は２年春〜