21105 キリスト教学演習I、II
|
必 |
|
春学期 秋学期 |
|
2 |
|
3 |
|
長倉 久子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 詩と宗教 |
授業概要 | 童謡「あかとんぼ」の作者として知られる三木露風(1889−1964)は、北原白秋と当時の詩壇を二分して「白露時代」を築きましたが、白秋に比べ詩人としては今日それほど知られていないのは残念なことです。数々の美しい抒情詩を生み出した露風が詩人として忘れられた背景には、露風の詩の多くが宗教的で、その理解のためにはキリスト教の知識が少なからず必要であるということがあります。若き日キリスト教に触れる機会のあった露風は、北海道のトラピスト修道院に講師として招かれ滞在したこともあって、カトリックの神秘思想に関心を持ちました。そして日本の伝統的文化とキリスト教の間で苦悩し、自らの信仰の道行きを象徴詩として表現してゆきました。その数々の詩と詩論は西洋の宗教詩とも比較されうるものであり、また日本の伝統的精神とキリスト教の関係を考える上でも多くのヒントを与えてくれます。三木露風の詩を通して宗教と詩の関係、日本の伝統文化とキリスト教の関係の問題を考えてゆきます。 |
学修目標 | 美しい日本語の詩に表現されている宗教性を理解することを目指す。 |
授業計画 | 三木露風の詩の中から幾つかを取り上げ、また関連する英詩や仏蘭西詩その他キリスト教思想家の著作を取り上げて一緒に味わいつつ考えてゆく。受講生はディスカッションに参加しレポートの発表などをして、積極的に授業に参加することが求められる。英詩と仏蘭西詩については原語と翻訳を用いる。 西方キリスト教思想A・Bを履習すること。 |
評価方法 | 出席。発表、レポートなどの総合評価 |
テキスト | |
その他 |