22122 人類文化学演習I、II
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必 |
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春学期 秋学期 |
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石原 美奈子 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 精霊憑依の人類学 |
授業概要 | 文化/社会人類学の古典的テーマである精霊憑依については、これまでさまざまな研究がなされてきた。授業では、精霊憑依に関する人類学の基礎的文献を受講者に読んで発表してもらい、その内容について受講者全員で議論する。題材としては、主として中東・アフリカ地域の民族誌をとりあげる。 |
学修目標 | 本授業は精霊憑依の「不可解さ」に興じることを目的とするのではなく、精霊憑依を通して、中東・アフリカ地域への人類学の視角を学ぶことを目的とする。中東・アフリカの諸社会で実施された人類的研究は多岐にわたるが、呪術や精霊憑依は、これら諸社会の前近代性を表すものと捉える向きが一般的であった。だが最近の研究では、むしろ呪術や精霊憑依を近代化と関連づけて論じるものが多い。精霊憑依は、中東アフリカ地域における「観察される側」の社会の変化と「観察する側」の視点の変化の両方を見捉えることができる現象であるから「面白い」のである。その「面白さ」を通して人類学の「面白さ」を学ぶことがこの授業のねらいである。 |
授業計画 | 春学期は、I.M.ルイスの『エクスタシーの人類学』(法政大学出版)や変性意識に関する基本的な文献を読んでいく。秋学期は、精霊憑依の有名な事例をとりあげた民族誌をいくつか読む。 |
評価方法 | 出席状況とレポートによる |
テキスト | 授業の中で、適宜指定する。 |
その他 |