南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
大塚 達朗
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 考古学・文化人類学による食文化研究
授業概要  共同研究「考古学・文化人類学による食文化研究」を設定し、人類が経験してきた狩猟・採集・漁撈・農耕に関して共同研究とディスカッションを行いながら、受講生に人類が生きてきた環境と人類が築いてきた文化・社会を深く理解できるように指導する。そして、受講生に「人間とは何か」という普遍的な命題について食文化という視点から明確なビジョンを提供する。とくに、実物データを駆使する考古学を通して、500万年前の先史時代食文化から21世紀の現代日本の食文化までというきわめて長いスパンにわたって、食文化の変遷や伝統を習得させることと、東アジア的伝統食(米・雑穀の粒食)と西アジア・ヨーロッパ的伝統食(麦類の粉食)の違いを正しく学ぶことで、21世紀を生きるわたしたち日本人にとって安全な食とは何かという今日的な課題にまで受講生が迫れるように指導することに力点を置く。
学修目標  文字以外のデータや物質資料が人間理解のためにいかに重要であるかを知ること、また、その重要性を理解するためにはダータ利用者側の知識・信条を深めておく必要があることを知ることなどが目標である。
授業計画  春学期は、狩猟・採集・漁撈・農耕の基礎的知識を習得するために、課題に基づいた発表をしてもらう。また、人類学博物館の所蔵資料(先史時代の狩猟・採集・漁撈・農耕に関わる道具や現代の狩猟・採集・漁撈・農耕に関わる道具や、さらには現代日本の食文化に関係する家電製品)を観察して、食文化を支えた道具や技術体系を学びます。これに関しても、課題に基づいた発表をしてもらう。
 秋学期は、春学期の基礎的な訓練を踏まえ、共同研究「考古学・文化人類学による食文化研究」に本格的に入る。狩猟・採集・漁撈・農耕に関しての研究を分担させるために、プロジェクトチームをいくつか編成し、発表とディスカッションを行う。
評価方法  出席状況・演習中の態度と、講義中に課する小レポートと、学期末終了レポート等から、総合的に判断する。
テキスト 資料を適宜作成して配布する。
その他