南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
渡部 森哉
他の科目との関連
他学科履修
副題 国家の考古学−インカ国家の実像−
授業概要 世界には、国家と呼ばれる政治組織が形成された地域と、されなかった地域がある。この授業では、国家と非国家社会の質的な違いを認識しつつ、国家が成立したプロセス、国家の具体的特徴について考えていく。南アメリカ大陸のアンデス地域に台頭したインカ国家を具体的事例として、それを他の地域の国家と比較してその特質を浮き彫りにする。
学修目標 かつて数多くの古代国家が成立し、崩壊していった事実を認めつつ、人間が作り出す制度について、その成立、維持、崩壊のプロセスを考えることができるようになりたい。
授業計画 次のような内容について、講義を行う。
1)国家とは何か?:近代国民国家と古代国家
2)古代国家の神話:国家の成立に関するモデル
3)インカ国家:先スペイン期最後の国家
4)スペインとインカ:対峙する二つの国家
5)文明と国家の違い:アンデス文明の誕生
6)インカ以前の国家:モチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムー
7)国家に抗する社会
8)まとめ

パワーポイントやビデオを適宜使用しながら進める。毎回出席・質問カードを配布する。質問(あるいは感想)を記入して提出してもらう。質問には次の授業で答えるようにする。なお電子メールによる質問も受け付ける予定である。
評価方法 出席・質問カードの提出状況・内容と、期末レポートの内容を総合的に判断する。何らかの団体、集団(サークル、ファンクラブ、読書会 etc.)に関して調べてレポートをまとめてもらう。
テキスト 最初の授業で参考文献リストを配布する。
その他