南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
2〜4
担当者
浜渦 辰二
他の科目との関連
他学科履修
副題 臨床人間学という試み
授業概要  現代において、哲学は、ただ古典的テキストを読むだけでなく、哲学という立場から現代のさまざまな問題に取り組むことをも要求されている。臨床人間学というのは、そのような取り組みの一つのスタイルである。この臨床人間学の一つの試みである「ケアの人間学」を紹介して、哲学の現代的なあり方について、ともに考えたい。
学修目標  臨床人間学は、人間学の具体的な問題を現場(=臨床)から考えようとする。しかし、その「現場」とは何かは、初めから決まっているわけではないし、どこかに出かければ「現場」があるというわけでもない。哲学が働くことができる「現場」を自分なりにつかむことが、目標です。
授業計画 1.はじめに
2.人間学とは何か
3.臨床人間学とは何か
4.ケアの人間学とは何か
5.キュアからケアへ
6.いのちのケアの現場から
7.こころのケアの現場から
8.社会的なケアとは何か
9.スピリチュアルケアとは何か
10.ホスピスとは何か
11.ドイツのホスピスについて
12.ドイツのスピリチュアルケアについて
13.いま一度、ケアを考える
14.まとめ
評価方法  少しずつ意見・感想・質問などを書いてもらう小レポート(30%)と最後の大レポート(70%)とで総合的に評価する。
テキスト  浜渦辰二(編著)『〈ケアの人間学〉入門』知泉書館
その他  できるだけ具体的な場面をビデオ・DVD・写真などで紹介しながら進めたいので、講義のなかで教科書の内容をそのまま追うわけではありませんが、話の前提になることは教科書に書いてありますので、受講する前に教科書に目を通しておいてください。